« 南氷洋の問題2! (1768) | トップページ | Sébastien Josse さん、レースを一時期放棄!(1770) »

2016年12月 5日 (月)

Conrad Colmanさん、火災発生!(1769)

Departfeuaborddubateaudeconradcolma

2016年12月5日

Conrad Colmanさん(米/ニュージーランド33歳)のFORESIGHT NATURAL ENERGY号が、出火したと報告があった。 現在問題は、解決してレースに戻っている。 しかしこれは、恐ろしい事故である。  

水平線上に Arnaud さん(仏44歳)が見えたので、30ノット中でジャイブした。 その時キャビン内から、プラスチック匂いがしてきた。 電子機機器を触って見たが、特に問題は感じなった。 気のせいかなと思って、メインを縮帆する為にデッキに戻ったんだ。

キャビンに戻った時、黒い煙と黄色の炎がチャート・テーブルの後ろから見えた。 太陽電池のコントローラーが燃えていた。 電源が落ち、近くにあった重要なケーブルも焼け焦げていた。 

消化ブランケットで覆い、感電も火傷も無視して、消火して船を守った。 火が消えてから、自動操縦装置から、警報音が鳴りだした。 その時、世界が一瞬にしてひっくり返ってしまった。

自動操縦装置の電源が切れ、船は突然ワイルド・ジャイブをしてしまった。

ケーブルの損傷で、バラスト・タンクは重さのバランスが取れず、キャンティング・キールは、片側に傾いたままで、船の重心が片側に集中して船は横倒しになってしまった。 

ドアーから首を出してみると、船は80度も傾き、横倒しになっていた。 マストの天辺が、水面から数メートル上にある。 

デッキの片側に這い出し、ジェネーカーを巻き、メイン・セールをアレンジして、何とか船を直立させる事が出来た。

船は直立したが、危険な状況には変わりない。 風は強まり、ジェネーカーの巻きが不十分だったので、風に煽られている。 計器は、全て落ちてしまった。 自動操縦装置も動かない。 何とかジェネーカーは、下ろす事が出来た。 それから電子機器の修理を始めた。

でもセールの処置が悪かったので、セールが再度開きマストが折れるのではないかと心配だ。 セールを下ろすにも、自動操縦装置が働かない為、舵を膝で動かしている。 ロープが絡まると、もう如何しようも無い。

2時間掛も掛かってセールを処置した。 風は40ノット(20m)を越している。 飛沫が頭の上から落ちてくる。

何とか船が安全な状態に出来たので、キャビン内に入った。 何もかも、水に浮いていた。 片側に傾いていたので、キール・ボックスから水が流れ込んだのだ。

食料とか衣服とか重要な装置は、チームの人がシール・パックしていてくれたので、最小限のダメージで済んでいる。 しかし防寒服とか予備ブーツ、寝袋がびしょびしょになっている。   

火災の灰の中からケーブルを引き出し、重要なケーブルを繋ぎなおし、自動操縦装置も復旧させる事が出来た。 機器類のランプが、チカチカ光りだしたときは、嬉しさのあまり叫んでしまった。

この結果、レースを放棄して、ケープタウンに行けるようになった。 漸くこのメールを送る余裕が出来た。 でも25ノットのスピードで、大きな波頭をサーフィングしてると、何時停電になるか分からないので、心細い。

オリジナル記事は、こちらです。

その時の、恐怖の動画は、こちらです。

Map20161205djpg


|

« 南氷洋の問題2! (1768) | トップページ | Sébastien Josse さん、レースを一時期放棄!(1770) »

Vendee Globe」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/564679/64586795

この記事へのトラックバック一覧です: Conrad Colmanさん、火災発生!(1769):

« 南氷洋の問題2! (1768) | トップページ | Sébastien Josse さん、レースを一時期放棄!(1770) »