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2016年12月16日 (金)

太平洋の総括!(1785)

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2016年12月15日 現地時間

ニュージーランド と ホーン岬の中間は、頑固な微風帯が居座っている。 そんな中でルーキー Paul Meilhatさん(仏34歳)(SMA号が、トップ の Alex Thomson さん(Hugo Boss号) と Armel Le Cleac’h さん(Banque Populaire VIII号)との差を着々と縮めて来ている。

5日前は、PaulさんとAlexさんとの差は1300マイル(2400㎞)もあったが、 今日の差は835マイル(1500㎞)となっていた。 Alexさんの速度が、このトップ3人の中で突出して遅いのだ。 今のArmel さんの速度は19ノット、Alexさんは11ノットだ。 この2艇の南北の差は、200マイル(370㎞)である。

この厄介な高気圧は、二つの小さな低気圧を含んでいる。 これが、ホーン岬への行く手を遮っている。

一方南インド洋では、最長老 Rich Wilsonさん(米66歳)(Great American IV号と 最若年のAlain Roura さん(スイス23歳)La Fabrique号、そしてアイルランドの船乗り Enda O’Coineen さん(アイルランド61歳) Kilcullen Voyager Team Ireland号が、風速35~40ノット(21m)の船団の中で最悪の状況にいる。 

最若年の Alan Rouraさんのリポート;

「今我々は、生きるか死ぬかの状況に居る。 強風と大波で、船は痛め付けられている。 スピードは落としたくないが、船は今にもぶっ壊れそうだ。 インド洋は、悪魔みたいな海だ。 毎日が、ハード・トレーニングみたいだ」

「3日間、この状態が続いている。 覚悟はしていたが、実際はもっと酷い所だった。 寸時も気が抜けない。 何も食う事が出来ず、寝るときも、ずぶ濡れの状態だ。 デッキのドアーを開けた瞬間、大量の海水が飛び込んでくる。 早くこんな処から抜け出したいよ。 そして、生きていて良かったとを祝酒でも飲みたい」

Conrad Colman さんと Arnaud Boissieres さんも、この低気圧に捕まった。

Arnaud Boissieresさん(仏44歳)LA MIE CÂLINE号 のリポート;

「夕方になって、ケツを殴られたみたいになってきた。 慎重モードに切り替えた。 45~60ノット(30m)の風の中を走るなんて、想像もしたくない。 南極圏に近づきすぎたので、Leeuwin 岬の方へ向かう」

Nandor Faさん(ハンガリア63歳) Spirit of Hungary号;

キールの保護材が3mほど失ったが、構造的な損傷は無いので、しぶとく走っている。 でもブンブン唸る音が、気になってしかたが無いとも言っている。

Enda O Coineen さん(アイルランド61歳) Kilcullen Voyager Team Ireland号:  

「大海原で波に揺られて、股引を穿き、2枚もの寝袋に潜り込み、厚手の靴下を穿き、キャップを被って寝るんだ。 片目は開いて、コンパスと風速計をチラチラ見るんだ。  何かロマンティックな事を考えながら寝るんだ。 これは、夏の夢ね。 ここの冬での生活は、小姑に囲まれた生活の方がずっと好いね」

「変な奴がベッドの角に頭を打ち付けながら、こう言うんだ。 ”船を止めろ、そうすれば楽になれるぞ~!”てね。 南氷洋では、短時間づつ寝るしか無いね。 四六時中、警報音が鳴るし、波の叩きつける音に恐怖を感じながら、寝られやしないよ。 静けさが無ければ、此処には何も存在しない。 恋人と同じようなもんさ」

Pieter Heerema さん(オランダ65歳) No Way Back号:

「昨日から良くなってきた。 特に夜は、素晴らしかった。 適度な風、大きなうねり、でも山の様なうねりではなかった。  満月も素晴らしかった。 飛沫が銀の粉の様に輝き、船は速いし。 北に向け猛烈な低気圧を避けたのは、良い選択だったと思う。 多少距離が長くなったとしてもだ。 あの大きなうねりの中でも、自動操縦装置は良く働いてくれたし、舵も私のコントロール下にあった。 贅沢を言えば、インド洋後半も速く走ってくれたと思う」

 
オリジナル記事の抜粋;

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