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2016年12月19日 (月)

その後の Stéphane さん!(1789)

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2016年12月19日 現地時間

17日にマストを折ってしまったStéphane Le Diraison さん(仏40歳)のオーストラリアへの到着は、間に合わせのセールでは1週間以上かかりそうだと言う。 事故当時の様子を次のように説明してくれた。

「あの時は、船の中に居た。 船は28ノットの速度でサーフィング状態で走っていた。 その時、突然ノイズが聞こえてきた。  アウトリガーに何か起こったと思い、靴下だけで外に飛び出し、まず舵を握って上を見たら、マストが無かったんだ。 ショックだったよ」

「何も残って無かった。 普通だったらマストのトップとか、少なくとも2/3くらいの処から折れるのが、根元から折れていたんだ。 マストは1っ本そのままで、デッキに倒れていたんだ。 何本か、スプレッダーも転がっていた」

「セールは、ジブ・セール、J3 ジェネーカー、それにメイン・セールだった。 皆、海面に落ちていた。  ステーを全て切り離し、セールはそのまま引きずる様に流していた。 フローティング・アンカーの役になると考えたんだ。 ジェネーカーだけでも引き上げようとしたが、波が大きく砕けるように襲い掛かるので、諦めだ」

「海水は、コックピットにまで溢れ、ガード・レールまであった。 セールの回収は諦めて、全て流すことにした。 流すのは忍び難かった・・・・、このセールを買うのにどれだけ金が必要だったか・・・、それを波の中に流すなんて・・・、インド洋は何とか取り組んできたのに、数時間前、事務局に全て問題無く走っているって、連絡したばかりだったんだ」

「少し走ってから、飯でも食って寝ようかと考えた。 でも自分の愚かさを吹っ切る積りでデッキに出た。 でもデッキには、何も残って無かった。 風はまだ35ノット吹いていた。 目の前は、見渡す限り海だけだ。 凍えるような寒さが襲ってきた。 重さ9トン、全長18mもある船が、いとも簡単に波にもて傍れている」

「マストが倒れた原因は、バック・ステーの根元のプレートが壊れた為と思う。 何故壊れたかは、解らない。  スタート前に取り換えたばかりなのに。 アンカー・プレートは、影も形も無くなっていた。 ケーブル1っ本残ってなかった。 ライフ・ラインも切れかかっている、これは、応急処理をしないといけない」

「12時間かかって、後処理を終えた。 使えそうなリグを集め、7mほどの借りマストを立てた。 結構カッコいい。 それに荒天用ジブを揚げた。 一時でも速く、北に向かって、南氷洋から逃れなくては。 漂流なんてしている場合じゃない」

「それにしても疲れた。 氷山遭遇危険区域からそんなに離れた処では無い。 ここで気を抜いては、アカンぞ!」

「これで私のVendee Globeは、終わってしまった。 これまでは、巧くいってたのに」

かれの気持ちは良く解るが、この後も自分を責めている。 生きているだけ、良いじゃないですか! Stéphane さん!

「でも自信を持っていいよね。 あんな事故の後、何とか自力で北に向かって走れている。 何事も無く Vendee Globeを完走するより、この経験を乗り切る方が難しいんだよね」

そうです!!!!

現在のスピードでは、水力発電は出来ない。 何とかエンジンをスタートさせて、バッテリー・チャージを試みてはいるが、予備は壊れて作動していない。

今朝彼は、3.5ノットで走っていた。 1日100マイルは、走れる。 文明社会まで後1週間~10日ほどかかりそうだ。

オリジナル記事の抜粋;

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