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2017年3月 4日 (土)

一度走り始めたら、止められない! (1852)

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2017年3月3日 現地時間

 Pieter Heerema さんは、2日夜に第17位でフィニッシュした。 しかし潮流が激しく、今朝(3日)になってようやくハーバーに入る事が出来た。 ハーバーには、大勢の人が出迎えていた。 

第8回 Vendee Globeレースを完走して、初めての感想を述べてくれた。

第一印象は?

 「答えるのが難しいなあ。 順位なんて、重要ではない。 レースでは、信じられないような事が沢山起こった。 思い出すだけで、ぞっとする。 休日を挟んで、一度フィルターを通してから話すよ」

厳しかったですか?

 「幾つか、非常に厳しかった時もあった。 技術的な問題だ。 でも大勢の方からのサポートがあった。 私がこんなに遅くても、皆さん応援を続けてくれた。 機械的な故障は、何とかなるが、電子機器の故障となるとね・・・」

再度チャレンジしますか?

 「大変だったが、何とか使命を果たすことが出来た。 4年後、此処には居ないだろう。 もう私は65歳だよ。 それでも何とか今回は、遣り遂げる事が出来た。 でもセーリングは、止めない。 この船は売り払い、他の船(易しい)を買う積りだ」

 
フォイル艇、如何思いますか?

 「フォイルは、私に向かなかった。 IMOCA艇は、1年も走っていない。 一人で6カ月間もセーリングした事も無かった。 フォイル付きの船は、難しい。 昨日の一日が、本当のレース・モードだった。 それにラダー問題を解決するのに、相当時間を食ってしまった」

船は?

 「この船は、良い船だ。 積層の剥離も全く無かった。 No Way Back号は、その名の通り後戻りはしない。 一度やると決めたら、最後まで遣り遂げると言う意味さ」

追記

 「116日間、約4カ月間、永かったなあ。 それも、たった一人で。 でもその間全てが、最悪だったとは思っていない。 毎日何かしら起こり、良い事も沢山あった。 でも大変な事も沢山あった」

 「月曜には、フィニッシュする積りだった。 しかしあの天気で、ビスケー湾はとても危険だった。 それで、ポルトガル沿岸で待機することにしたんだ。 孤独は、あまり気にしてなかった。 でも120日間は、チョット永かったね」

 「スタート直後に問題が発生した。 すぐバックする羽目になった。 魔法使いがそれを見てたけれど、何も助けてくれなかった。 一晩に3回も沈没しそうになった。 その後毎朝起きて、ワオ~今日もマストは無事だ!と叫んでいた。 問題は、オーストラリアまで続いていた。 そして言ったんだ、”もう忘れろ!” ”装備に頼るな!” ”我が道を行け”とね。 それから船を、ゆっくり走らせるようにしたんだ」

 「初めて完走したオランダ人! それは、余り意味はない。 遣り遂げた事が重要だ」

 「もう一度走りたい気持ちは、多少ある。 でもこの船は、私に向いていない。 短時間で乗りこなすのは、物理的に難しい船だ。 私の様な老いぼれには向かないよ」

 「年齢は武器でもあるが、ハンディキャップともなる。 数年前、娘とアラスカでセーリングをしたんだ。 その時、親子の熊を見つけた。 小熊は、水に飛び込んだり大騒ぎで魚を捕まえようとしたが、全然ダメだった。 一方親熊はじっと座っていたが、一度で魚を捕まえていた。 これが経験と言うものだなと思った」

オリジナル記事は、こちらです。

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